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2023.12.08 プレス
地球環境に配慮した「再生紙」「森林認証紙」とはどんな製品?




「地球温暖化」に代表される自然・環境問題は、現在世界的な課題となっています。

 

販促・ノベルティ業界も例外ではなく、環境を考慮した材料・素材を用いた、多種多様なアイテムのご提案、中でも古紙をリサイクルした「再生紙」を希望するお客様が増えているようです。

 

そこで今回は、森林の保全やゴミの削減など、環境問題改善が期待できる「再生紙」について紐解いてみました。

 

 

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目次

 

再生紙とは

再生紙ができること

森林認証紙とは

世界で起きる環境問題

 

コラム 平安時代に再生紙

 

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  環境保全のリサイクル活動に欠かせない「再生紙」とは

 

地球に優しいといわれる「再生紙」は、再使用や再利用によって、環境への負担を減らす「循環型社会」の形成に欠かせない「リサイクル製品」です。

 

リサイクル(Recycle)とは、「Reduce(リデュース)」「Reuse(リユース)」と合わせて「3R(スリーアール)」と呼よばれるごみ削減活動のひとつに数えられ、廃棄物をもう一度資源として再利用する取り組みになります。ちなみに、リデュースはゴミそのものを減らす、リユースとはゴミとして捨てずに繰り返し使うことです。

 

再生紙は、家庭や企業などから回収された古新聞・古雑誌、段ボールなどの古紙を原料にして作られます。これらを繊維状(古紙パルプ)にし、再度すき直して様ざまな紙製品にします。再生紙ができるまでの、大まかな過程は次の通りです。

 




再生紙の作り方

 

古紙パルプ

 

1:古紙を、温水と薬品(苛性ソーダ・脱墨剤)でどろどろにほぐす。この段階で大きなごみを除去する。

 

2:どろどろになった古紙をスクリーンに通し、ごみやチリを取り除く。

 

3:フローテーターを使い、洗剤の泡と一緒にインクや塗料、填料を浮かせて除去。この時、繊維だけが残る。

 

4:薬品(過酸化水素水)を用いて、繊維を漂白。

 

5:繊維をきれいな水で洗浄し、余分な水分を脱水する。この繊維が、新たな紙の原料「古紙パルプ」となる。

 

6:完成した古紙パルプは、ストックタワーに貯蔵し、製造に応じて利用される。

 



 

木材(クラフト)パルプ(木材からパルプを作る)

 

1:植林木や間伐材など、木材をチップにした木材のサイズ、厚みを揃える。


2:チップに薬品を加え、高温・高圧で煮ることで、樹脂(リグニン)を溶解。繊維分を抽出する。

 

3:パルプ中に含まれる異物をスクリーン・洗浄器を通して除き、洗浄を行う。

 

4:蒸解する過程で残った樹脂を酸素で分解する。

 

5:薬品でパルプを漂白する。

 




ちなみに日本の紙・板紙合計の古紙利用率は66.3%、回収率は79.5%(2022年。日本製紙連合会)で、世界でもトップク

ラスにあります。

 

再生紙は、このように製造された「古紙パルプ」と「木材パルプ」の両方を配合して生成されます。


製紙工場では、作る紙の種類や用途に応じたパルプの種類を選択。

それぞれを適した分量で、組み合わせますが、古紙パルプが少しでも含まれていれば再生紙と分類されます。なお、古紙パルプ配合率によって、環境保全、負荷の低減に対して役立つ製品、仕組みを認定した「環境ラベル」の取得が可能です。



主なラベルには、次のようなものがあります。

 

・エコマーク:環境負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた製品につけられるマーク。紙製品は古紙パルプ配合率70%以上であることが基準。

 

・Rマーク:再生紙の利用促進・普及啓発を図るシンボルマークで、「R100」「R80」「R70」がある。たとえば古紙パルプ配合率100%なら「R100」と表示。

 

・グリーンマーク:古紙を原料とした製品であることを識別できるように制定されたマーク。古紙配合率40%以上の製品が該当。

 

エコマークなどの環境ラベルは、国内でも多くの認知度があります。そのため、信頼性や安心感を得られるひとつの材料になるといえます。

 



 

環境問題に対し「再生紙」ができること

 

「再生紙」の利用は、動植物などの生態系や人間の生活にも影響を及ぼす環境問題の改善にいろいろな効果が期待できます。

 

・エネルギー使用量の節約:古紙を使うと紙作りの工程が短縮されるため、エネルギーの節約につながる。

 

・環境保全:新しい木材を使用せず、廃棄物として処理されていた紙を資源として有効利用することで、紙の原料となる森林伐採を抑制し、森林破壊を食い止めることができる。

 

・廃棄物処理のコスト削減:家庭や事業所から出る紙ゴミ(可燃ゴミ)の減量、動植物などの生態系や人間の生活にも影響を及ぼすことになります。森林破壊を食い止めるためにできることはいくつかありますが、そのひとつが再生紙を使うことです。廃棄物処理コストを抑えることができる。

 

・二酸化炭素の減少:再生紙は製紙に必要なエネルギーや水の消費量を削減。そのため、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を減らすことが可能。

 

なお、再生紙には「グリーン購入」対象製品もあります。「グリーン購入」とは、官公庁や地方自治体などの公共機関、製造・販売者といった企業、消費者らが製品やサービスを購入する時、環境への負荷ができるだけ少ないものを選び、率先して購入することで、2001年に法律化(グリーン購入法)されています。

 

たとえば紙類の場合、コピーやプリンター用紙は古紙パルプ配合率70%以上、トイレットペーパー、ティッシュペーパーは古紙パルプ配合率100%といった判断基準が設けられており、これに適合した製品の購入が望ましいということです。

 

 

 

森林破壊を防ぎ、自然を守る「森林認証紙」

 

環境を配慮した紙は「環境紙」「環境対応紙」とも呼ばれ、再生紙をはじめ、「非木材紙(竹や藁、サトウキビといった、木材以外の植物繊維が原料の紙)」「無塩素漂白パルプ紙(塩素を使わず漂白しており、有害物質である塩素化合物の発生を抑制)」ほか、様ざまな種類があります。

FSC森林認証紙」もそのひとつで、文具・事務用品、ポスター、チラシほか、多くの製品に使用されています。

 

FSC森林認証紙」とは、環境や地域社会に配慮し、管理や伐採が行われている森林から生産された紙のことです。古紙が混ざった製品もありますが、基本的に木材パルプのみで作られています。


森林認証紙を使うことで、行きすぎた森の開発を抑えることができ、森林のみならず、地球の生態系を守ることが可能になります。また。大気中の二酸化炭素を吸収してくれる森林を保護すれば、地球温暖化防止にもつながるといえます。

 

なお、FSCとは「Forest Stewardship Council(森林管理協議会)」の略称で、製品が適切に管理・運営された森林資源であることを評価・証明する国際的な組織です。

 

FSC森林認証紙利用のメリットは、違法伐採した木材を使うリスクをなくし、環境問題に真剣に取り組んでいる姿勢や取り組みを示せることです。再生紙と併せて使えば、環境への負荷をより軽減し、SDGsの達成にも貢献できるといえます。

 

 

世界で起きている環境問題の基本情報

 

現在、世界中には、地球環境を脅かす問題が山積しています。具体的な例として、主に次のような問題があげられます。

 

・地球温暖化:石炭や石油、天然ガスなどを利用することによって発生する、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが増えすぎて、地球全体の気温が上がる現象。温暖化が進むと、「水位の上昇(海水が増え、陸地が減る)」「生態系が変わる(動物や植物が少なくなる)」「気候変動・異常気象」「伝染病の発生」「食料不足」といったトラブルが起こる


・海洋汚染:都市下水、産業廃水、プラスチックごみなどによる、海の汚染。

・オゾン層の破壊:フロンによる、人間や動植物に有害な紫外線を防ぐ「オゾン層」の破壊

・森林破壊:樹木が自然に復帰する速度を上回る森林伐採・焼失などにより、森林面積が減る。

・大気汚染:自動車の排気ガスや工場から出る煙などが原因で空気が汚れる。

 

なお、海洋汚染が「水質汚染」、森林破壊が「砂漠化」「異常気象」につながるなど、互いが影響することで、新たな問題を生じることも少なくありません。

 

このような環境問題のきっかけになったのは、18世紀半ば、イギリスで始まった産業革命です。機械や蒸気機関車が開発されたことにより、石炭や石油といった化石エネルギーの消費量が増加。同時に、大気汚染や有害物質を含む廃水による水質汚濁などが発生し、環境の悪化を招いたのです。

 

日本の環境問題も、19世紀後半の近代化政策が発端となっています。第2次世界大戦後、工業復興期の1950年代には環境破壊が深刻化し、様ざまな公害事件が発生したのです。

 

産業革命で人々の生活は便利になったものの、それは自然界のバランスを崩す原因となりました。今や、地球の未来にとって大きな脅威となった環境問題は、世界全体で解決すべき課題として重要視されています。

 

 



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紫式部も知っていた!?  平安時代から作られていた再生紙

 

紙の歴史は古く、紀元前2世紀頃、中国で発明されたと考えられており、西暦105年前後、蔡倫によって生み出され製紙方法により、実用的な紙が作れるようになったといいます。日本に伝来したのは飛鳥時代のことで、諸説ありますが、日本書紀によると、610年、高句麗の僧・曇徴が製紙方法を伝えたといわれています。

 

紙の消費が増える平安時代に入ると、「紙屋院

(かみやいん。しおくいん)」という官立の製紙工場が作られます。その頃から日本固有の製紙法である「流し漉き(ねりという紙料液を、漉き桁の中へ手前からすくい入れ、揺り動かして繊維を絡め、これを数回繰り返す方法)」の技術が登場し、日本独特の「和紙」が確立されていきました。

 

ただ、その当時、紙は貴重品。非常に高価だったので、一部の上級貴族しか使えませんでした。そこで行われていたのが、反古紙(ほごがみ。使用済みの和紙)を水に浸して突き、煮て溶かして再び漉いて紙にする「漉き返し(すきかえし)」です。この紙は墨がしっかり除去できず、墨色が残っていたため、「薄墨紙(うすずみがみ)」「水雲紙」と呼ばれていました。

 

鎌倉、室町時代も紙は作られましたが、やはり貴族や権力者のものであり、庶民が利用できるようになるのは江戸時代になってからです。とはいえ、貴重品であることは変わらず、当時の人も反古紙を回収し、漉き返して再利用しました。驚かされるのは、古紙を集める「紙屑屋」、それを引き取る「古紙問屋」、古紙問屋から紙を買い、紙を作る「漉き返し業者」が分業化され、現代のリサイクルのようなシステムが確立されていたことです。

 

紫式部や清少納言らが活躍していた平安時代から再生紙を利用し、ものを大切にしていた日本人。環境保全に貢献するため、私たちも見習いたいものです

 

 

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店長 佐藤智裕
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